コラム編集部
個人投資家のためのデューデリジェンス入門
少額エンジェルでも確認すべき論点は同じ。チャット・面談・資料で見るべきチェック項目を、実務目線でまとめました。
エンジェル投資は、少額でも意思決定の質が問われます。デューデリジェンス(DD)と聞くと、弁護士や会計士を動員する大掛かりな手続きを想像しがちですが、個人投資家が最初にやるべきことは、もっと地に足のついた確認です。
本記事では、ともしび上の対話を前提に、実務的なチェック項目を整理します。
DDの目的を取り違えない
DDの目的は、「絶対に失敗しない案件を見つけること」ではありません。自分が納得して関われるかを確認することです。リスクをゼロにはできません。代わりに、リスクの所在を言語化します。
チャット段階で見るべきこと
- 原体験と事業の接続が自然か
- マネタイズの前提(単価・顧客・頻度)が具体的か
- 創業者の返信が誠実で、わからないことを「わからない」と言えるか
- 競合や代替手段への言及があるか
ピッチに完璧な答えが書いていなくても構いません。対話で補えるかどうかが重要です。
面談・資料で深掘りすること
関心が高まったら、次を確認してください。
- 顧客の声 — ヒアリングメモ、導入先の反応、解約理由
- 数字の根拠 — 市場規模の引用元、試算の前提
- 使途 — 調達額で何を何ヶ月進めるか
- チーム — 誰が何を担い、何が不足しているか
個人情報や機密に触れる資料は、相手のペースに合わせて依頼します。初回打診で決算書一式を求めるのは、多くの場合早すぎます。
ともしび利用時の前提
投資契約・払込み・法務チェックは当事者間の責任です。プラットフォームは出会いと対話の場を提供します。不安な論点があれば、専門家への相談も検討しつつ、まずは対話で仮説を潰していく——その積み重ねが、個人投資家のDDの本体です。
少額だからこそ、丁寧に読む。それが、長く続く投資家としての習慣になります。
